こんな活動をしています
●多様な生き物が生きられる環境つくり
殿山は都会の中の小さな里山。
林、湧き水、池があり、昔から、多彩な生き物がいる場所でした。
しかし、湧き水の周囲にゴミが捨てられ、池にはヒメダカ、観賞用メダカ、金魚の持ち込み。
さらに心無いゴミ捨て、ザリガニの流入、池へのパンなげの影響で在来の生き物が激減しました。
春先にみられるオタマジャクシ、ここ数年カエルになる前にほぼゼロになることも。
見かねた有志が「殿山いきものがかり」として、以前の多彩な自然を取り戻すべく、ゴミ拾い、ザリガニ捕獲を兼ねた池の泥上げ、周囲の環境整備など、様々な活動を開始しました。
●子どもたちが、自然環境について学べる環境つくり
自然環境の保全を子どもたちも一緒に。
生き物、林、池、そして土・泥に触れることを原体験の中ですることは彼らの直接の学びに。
未来につながる環境保全活動を目指しています。
●地域の皆さんとの合同作業ができる環境つくり
自然環境の保全と再生は、みんなでやることでいい感じです!
地域の皆さんが常に散歩に来られるとイタズラは減ります。きれいにしておくとゴミ捨ては減ります。
お子さん、お孫さんの安全な遊び場にするためには、皆さんに里山と生き物たちを見守っていただくことが必要です。
目の前に落ちているゴミを拾うこと、声かけをしていただくこと、草刈に参加していただくこと、そこから都会の里山復活は始まります。
●生き物についての学びと啓発活動
池にパンを投げ込んだり、ザリガニを放流したり……
良かれと思ってやっていることが、実は自然環境の破壊につながっている、そんなことについても、すこしずつ一緒に学んでいければと活動を行っています。
殿山ってどんなところ?
どんな活動をしているのか、どんな生き物がいるのかをご紹介します。
泥上げをしました
長年の浸食で池には大量の泥が入り込んでいます。これを放置すると、水量がへり、夏場など干上がることもたびたび。これを防ぐために、泥上げを行いました。
泥上げは、今後も定期的に実施します。
ゴミ拾い活動をしました
池を中心に、周りの山の環境のゴミ拾いを実施しました。
40リットルのゴミ袋4袋分のゴミが!
ゴミ拾いに参加した子どもたちも「なんでこんなところに来てゴミを捨てるんだろう」とあきれ顔でした。
ザリガニ調査
カエルが産卵する前に、ザリガニの捕獲調査を行いました。
本当は、ザリガニの調査でなく、他の水生の生き物の調査のつもりでしたが…
結果は、ほぼザリガニでした。
やはり深刻な状況です。
・ザリガニ 約50匹
・ヤゴ 1匹
・カワニナ 2匹
なお、捕獲したザリガニは、池に戻すことはせずに、自宅に持ち帰り、飼育環境にうつしました。
今年もヒキガエルが!
今年も池にヒキガエルのペアが来ていました。この日だけで合計3ペア。全体ではもう少しいるようです。
明日にはたまごがみられるでしょう。
ヒキガエル産卵していました!
昨晩のカエルたちが、産卵したようです。
結構な数なのですが、この池、ザリガニと、水鳥が来るので、食べられないといいのですが。
水鳥よけに一部ササを入れました。
看板設置
ごみの投棄や、ザリガニの放流、また良かれと思ってではありますが、エサやりを目的としたパンの投げ入れがおおいため、啓発用の立て看板を設置しました。
引き続き、啓発活動を行いながら、多様な生き物が生きられる環境つくりを目指します。
看板設置前
看板設置を行う前の、池や水源周辺の様子です。
ゴミや、パンくず、また工事業者と思われる人によるモルタル廃棄などもありました。
看板設置後は、モルタルはもちろん、ゴミもパンくずも見なくなりました。
カワセミがやってきました
町田市の鳥でもある、カワセミがやってきました。
このまま定着するかは、これからの環境次第。
皆様温かく見守ってください!